【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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ストレス反応とリラクセーション反応

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人間の身体の中では、ストレス反応とリラクセーション反応という2つの反応が起こっています。身体のストレス反応が起こっているときは交感神経の働きが優位になりますし、リラクセーション反応のときは副交感神経の働きが優位になってきます。それに伴って、身体の状態や内臓の働きは変化します。

副交感神経が活発に働いているときは胃腸が働き、食事から栄養を吸収したり、休息や睡眠により疲れを回復したりします。交感神経が主に働いているときは、身体を動かしたり仕事をしたりと、筋肉や脳細胞でエネルギーが多く必要とされます。薬の減量や中止が上手くいくためには、この2つの反応のバランス回復が鍵となります。

すなわち、エネルギーの再生と細胞のメンテナンスを主に司っている副交感神経系によるリラクセーション反応へのスムーズな切り替えが、日常生活の中でできるようになることが薬の漸減中止にとっては重要なポイントとなるのです。そのためには、自分自身で「思考」と「行動」と「栄養」を変えていくセルフヒーリングという方法があります。

習いごとを始める

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長年のストレス環境の中での生活で、ストレス反応と言われる交感神経の緊張状態が癖になってしまった身体を、リラクセーション反応を意識的に起こすように練習することで再びバランスの取れた状態に戻すことができます。すなわち、こころと身体がくつろいだリラックス状態になることで、エネルギーの再生が積極的に行われるのです。

具体的には、ゆっくりと腹式呼吸を行う呼吸法、自己暗示の一種の自律訓練法、リラックスイメージを誘導する方法、最近注目されているマインドフルネス瞑想などさまざまな方法があります。いずれも、お薬を飲むようにただ受身的にそれを行えば効果がでてくる方法ではありません。すべて、自らが積極的に意識的に継続的に練習を行う必要があります。

スポーツや楽器演奏やダンスなどと同じで、毎日の繰り返しの練習により脳が自律神経バランスの取れた新しい使い方を学習していきます。従って、病院で治してもらうというよりは、新しい習い事を始めるという感覚に近いと思います。クリニックに来られた患者さんに、「このクリニックでは治しませんよ」と最初にお伝えするのは、このような理由からです。

薬を減らすための準備

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必要でない交感神経の過剰な働きをできるだけ緩め、リラックスした状態にして副交感神経がきちんと働くように維持することができれば、お薬を減らしていくことが可能になります。その場合、少しずつ身体を薬がない状態に慣らしながら減らしていくということが重要となります。

私のクリニックでは、薬以外のさまざまなリラクセーション法や意識の集中の仕方をお教えしています。最近では、スポーツクラブなどでもヨーガや気功やストレッチの教室が開催されていますので、自分にあったリラクセーション法などを探されるといいでしょう。その場合、毎日練習するということが重要なポイントになります。

これらの方法は、たまに練習するくらいでは効果がありません。次にお話しするリラクセーション反応を、身体に覚え込ませるまで繰り替えし練習することが大切なのです。人間や動物は、毎日同じことを繰り返していると脳がそのパターンを学習し、最終的には心と身体が自動的に反応するようになるという学習理論に基づく『行動療法』という方法です。

抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬の減らし方

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症状が回復して日常生活も普通に暮らせるようになると、薬を少しずつ減らしながら中止することができます。ただ、そのためには次のような準備をしておくことが大切です。まず、エネルギーを消耗するようなストレス環境から離れていた方が減らしやすいでしょう。それから、自分自身のストレスへの抵抗力を十分高めておく必要があります。

現在の精神科での治療は薬物療法が中心となりますが、症状が回復した後の減薬と中止については、本人の症状まかせのため、ストレス状況やストレス耐性を積極的に改善していく治療はほとんど行っておりません。そのため、症状が改善した後も何年にもわたって薬を漫然と飲み続けたり、一旦中止できても再発する患者さんが多いと考えています。

特に抗うつ薬は急に中断することによる副作用がありますので、できるだけゆっくりと身体を慣らしながら減らしていく必要があります。薬を少しずつ減らして最終的に中止するためには、ストレス環境を改善すると同時に自分自身のストレスへの抵抗力を高めるためのトレーニングや工夫が重要となります。また、栄養状態が原因の一つとして大きく影響しているため、その対策も同時に行っていきます。次にその具体的な内容をご紹介していきたいと思います。

うつ病の再発とは

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休息と薬物療法でとりあえずまた走り始めることができますが、これだけではまたオーバーヒートを起こして症状が再発してしまいます。いくらエンジンオイルを補充して元の状態に戻ったと言っても、その後また同じように休むことなく無理な運転を続けていると、当然オイルがすぐに減ってしまい同じことを繰り返してしまいます。

すなわち、本来の自分にあった道を、自前のオイルの補充で間に合うペースで走ることができない限り、いつまでも外からお薬という形で、リサイクルしたオイルを補充したりエンジンの回転数を下げたりしなければならなくなってしまうのです。それでは、どのようにすれば薬を減らして最終的には止めることができたり、再発したりしないようにすることができるのでしょうか。

お薬と休息だけでも、うつ状態やストレス症状は改善いたします。しかし、ストレス環境が続いたりストレスへの抵抗力が弱かったりすると、薬を飲まなくなるとまた再発してしまいます。再発を防止するためには、心身のエネルギーの消耗状態を改善しておく必要があります。そのための方法として、積極的な休息としての『リラクセーション法』や省エネモードの生活に切り替えるための『認知行動療法』が有効と言われています。

うつ状態での薬の役割

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前回のようなオーバーヒート状態になった場合どうすればいいのでしょうか。 車の場合であれば、まず停車してエンジンを冷やしオイルを補充します。人間の場合も同じです。まず仕事を休んだりストレス環境から離れたりして十分休息することが大切です。それから一般的には、お薬を使った治療が行われます。

今行われている薬物療法の一つに抗不安薬(いわゆる安定剤)があります。この薬は交感神経の緊張状態を和らげることで休息を促してくれます。必要以上にアクセルを踏み込んでエンジンをふかしたり、車が止まっているにもかかわらずエンジンがアイドリング状態で回っていたりするとエネルギーをどんどん消耗してしまいます。抗不安薬はそのような状態を改善してくれます。

もうひとつの代表的な薬として抗うつ薬があります。この薬の役割は、エンジンオイルを補給することで人間にとって脳というエンジンがまた回り始めることができるようにしてくれます。ただ、車の場合と違ってそれぞれのエンジンにぴったりと合ったオイルの種類と量を上手く選択しないと、副作用というエンジンの不調を起こしてしまいます。

うつ状態とエンジンオイル

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昔、大型トラックに後ろから追いかけられる車の映画がありました。車を運転していると後ろから大きなトラックがピタッとくっついてどんどんスピードを上げてくるので、必死に走り続けなければならないという映画だったと思います。そういう状況では休みたくても休めないわけで、ただひたすら走り続けなければならなくなります。

このように車が無理な走り方でずっと休みなく走り続けるとオイルの減り方が速くなるのと同様に、ストレス環境の中でずっと生活し続けると、体内で作っているオイルの量では足らなくなってしまいどんどんと減ってしまいます。少しぐらい減ったオイルであれば自前で補充できますが、それができなくなってしまうのです。

アクセルを踏み込んで休むことなく走り続けることでオイルが減りすぎてしまい、最終的にはエンジンが過熱してオーバーヒートを起こしてしまいます。そのため、生活するために必要なエネルギーを創り出すことができず、省エネモードに切り替わった結果としての精神症状や身体症状が出てくるのです。

うつ状態とは

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うつ状態・うつ病というのは、何か得体の知れない病気にある日突然かかってしまったというのではなく、慢性的なストレスによる緊張状態のなかで休むことなく頑張って走り続けた結果、オイル不足によるオーバーヒートを起こしてしまった状態に例えることができます。

本人は一生懸命アクセルを踏みこみずっと頑張ってきたわけですので、さらに「頑張れ!」と言われても、もうそれ以上アクセルを踏み込めません。うつ状態やうつ病の方への対処方法として、頑張れと励ますことが禁止されているのは、このような理由によるのです。

車を走らせ続けているとエンジンオイルは減りますので、ガソリンスタンドで時々オイルを補充する必要があります。人間の場合は、少しぐらいの減少であれば、体内で作って自動的に補給するシステムがあります。そのため普段は意識する必要はありません。普通に日常生活を送っている限りは、夜ぐっすり眠っている間に、もしくは心身ともに休息を取ることができておれば自然にオイルを補充してくれます。

ストレスが続くと・・・

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ストレスがずっと続くとどうなるかということについて自動車の故障を例にお話ししたいと思います。自動車の調子がおかしくてアクセルを踏んでもパワーが出ない、今にもエンストしそうだという状況を思い浮かべてみてください。そして、ついにはエンジンが止まってしまい動かなくなってしまいました。

修理サービス会社に連絡して来てもらい調べてみてもらったところ、エンジンや車体や電気系統などどこも異常なくガソリンも入っているという場合、いったい何が原因だと思われるでしょうか。車の場合、まず最初に確認するのがエンジンオイルの量です。エンジンオイルは、エンジンを回すために必要な潤滑油です。

エンジンオイルが十分あれば摩擦熱によるオーバーヒートを起こさずにすみ、アクセルを踏んだだけパワーを出してくれます。ところがオイルが減ってしまうとエンジンが過熱状態になりオーバーヒートを起こしてしまうのです。そうなると、アクセルを精一杯踏んでいるにもかかわらずスピードが出ず最終的には止まってしまいます。このような状況が、うつ状態では起こっているのです。

手足の冷えとストレス

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人間の身体の中でエネルギーを使う場所は、筋肉と脳と内臓の3つに大きく分けることができます。その時その時で最も必要な部位にエネルギーが優先的に供給されるようになっています。例えば、スポーツをする時は筋肉、食事をする時は胃腸というように、体中に張り巡らされた大小の血管の太さを調節することで血液量を変えるのです。

体表近くを流れている毛細血管という髪の毛よりも細い血管も、その時々の環境で太さを調節して血流量を変えています。例えば、寒くなると体温を奪われないように細くなり血液が体表近くを流れないようにします。気温以外にも、ストレスが加わった時も手足が冷たくなります。これは、戦うか/逃げるかという緊急事態のような状況下で、体の表面近くを血液が流れていると怪我をした時に出血し易くなってしまうからです。

一方、副交感神経が主に働いているリラックスしている時は、傷んだ細胞を修復したりエネルギーを再生したりするために身体の隅々まで血液を送り届けようと、皮膚表面に近い血管も拡張し温度も体温に近づきます。このように、ストレスと手足の温度は密接な関係があり、緊張していると手が冷たくなるのはこのような理由からなのです。