【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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実験医学と経験医学

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世界中には実に多くの治療法や健康法があります。世界保健機構(WHO)の調査でも、世界人口の65~80%の人々が、その国の伝統医学や補完代替医療で健康管理されているという結果が出ています。もし近代西洋医学だけが唯一の信頼できる医療ということであれば、人類はとうの昔に滅びていることでしょう。

科学的検証を行う実験医学として、19世紀から20世紀にかけて発展してきた近代西洋医学に対して、伝統医学や補完代替医療においては、数千年という時間とその間に地球上で生きてきた数え切れない多くの人々を使った人体実験の結果、有効性と安全性が高いものだけが今に残ってきた経験医学と考えることができます。

世界各国に存在する数千年単位の歴史のある様々な伝統医学に比べると、近代西洋医学は最初に全身麻酔が米国で行われてからわずか170年の歴史しかありません。それ以前の昔の人々の健康管理は、昔から行われてきたその国や地域の伝統医学や民間療法で行われてきたのです。

休息とエネルギー再生

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自己治癒力により症状や病気が治っていくプロセスには、多くのエネルギーを必要とします。それにもかかわらず仕事を継続すると、エネルギーを治癒のために十分使うことができなくなってしまいます。本来、病気になれば休むというのが自然のリズムで動物はみんなそれをしています。

病気になっても薬を飲みながら仕事をしているのは人間ぐらいです。ストレスが影響している病気も、自然のリズムに従うならばストレス環境からまず離れることが大切であり効果的なのです。環境の変化に適応して行動しようとする動物としての人間の脳は、絶えず外部からの情報に従ってプログラムを変化させています。

脳は「自律性を持つコンピューター」のようなものですから、ストレスのない環境の中で生活をすることにより、自然とその状態に合わせて変化をし始めるわけです。安全で安心できる時間と場所があって初めて休むことができ、エネルギーを充電して翌日も元気に生活することができるのです。この、エネルギー再生システムとしての休息が上手く取れているかどうかが、健康にとっての鍵となります。

症状の意味

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近代西洋医学では、熱が出れば解熱薬で下げる、炎症や痛みがあれば消炎鎮痛剤を出す、などのように症状を軽減したり消し去るために薬を処方したりしています。しかし、実際には症状は意味があって起こっていることが多いのです。例えばウイルスは熱に弱く、38~39℃の熱が出るとそれ以上増えることができなくなります。

また身体の免疫機能も少し熱が出ている状態で、最も効率的に働くことができるようになっています。すなわち、身体が熱を出すことによってインフルエンザや風邪のウイルスを抑え込んで排除しようとしているのです。ですから、最初は熱さましを飲むよりも、水分を十分補給して身体を温めることが重要となります。

そうすることで、発汗作用を促し必要以上に熱が上がることを防ぐことができます。風邪を引いたときの昔ながらの養生法として、生姜湯を飲んで身体を温めてぐっすり睡眠をとったり休養したりすることは、身体が本来持っている自己治癒力(自然治癒力)を高め、病気を速やかに経過させるための昔の人の智恵だったわけです。