【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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ストレス/トラウマ理解に役立つポリヴェーガル理論

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「社会交流」「可動化」「不動化」の3通りの異なった生存戦略という視点から自律神経を説明したポリヴェーガル理論は、仮説の一つでありこれから多くの研究による検証が必要ではありますが、心と身体の症状や病気のメカニズムについて多くの示唆を与えてくれます。特にストレスやトラウマが影響するような場合には、その病態を理解する一助となることでしょう。

生まれてから幼小児期にかけての神経系の発達プロセスにおいて、交感神経が中心の可動化と背側迷走神経が中心の不動化状態は系統発生的に古くから存在しているシステムであり出産後の早期から機能しているのに対して、最も新しい腹側迷走神経を含めた社会交流神経系は、身近の家族との関わりを通じて神経細胞の可塑性により徐々に習得されていくと考えられます。

生まれたばかりの脳は五感をフルに活用して、これから生きていかなければならない世界についての情報収集をしていきます。この情報が心地良い「快」感覚かそうでない「不快」感覚かにより、安全で安心できる世界なのか、危険に満ちていて絶えず苦痛を感じる世界なのかを判断し、その世界を生きていくための生存戦略を日々の生活の経験を通じて学習していくことになるのです。