筋緊張とストレス
natural-blog, · カテゴリー: 未分類ストレスによる身体の反応の一つとして筋緊張があります。突然の地震や大きな爆発音などで驚いた時に、誰でも一瞬「首をすくめる」という状態になります。実際その瞬間には、両肩を上げ首を身体に押しつけ背中を丸める姿勢を反射的にしています。これは急所である頚部を守るための正常な反応で誰にでも起こります。この時、肩と頚部の筋肉は瞬時に緊張した状態になっています。
自然界におけるストレス状況では、このようなストレス反応は短時間で終わってしまうことが多いので、身体の自律神経システムもすぐに回復することができ筋緊張が持続することもありません。ところが人間の世界では、自然界のような今この瞬間のストレスだけではなく、頭の中で考えている過去や未来の出来事に対してもストレス反応を起こしてしまうため、いつまでも筋緊張が続くということが起こってしまうのです。
スポーツのトレーニングと同じように、毎日同じ筋肉の使い方を繰り返すことで脳はそのパターンを学習してしまします。ストレスだけでなく、身体の姿勢や動かし方も毎日繰り返すことにより筋緊張状態が持続してしまい、その結果として肩こりや緊張型頭痛などのさまざまな症状が引き起こされます。このように、人間社会では無意識に心身が緊張してしまうことが多く、意識的に緊張を緩める習慣を身につけることが重要となります。