【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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薬を減らすための準備

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必要でない交感神経の過剰な働きをできるだけ緩め、リラックスした状態にして副交感神経がきちんと働くように維持することができれば、お薬を減らしていくことが可能になります。その場合、少しずつ身体を薬がない状態に慣らしながら減らしていくということが重要となります。

私のクリニックでは、薬以外のさまざまなリラクセーション法や意識の集中の仕方をお教えしています。最近では、スポーツクラブなどでもヨーガや気功やストレッチの教室が開催されていますので、自分にあったリラクセーション法などを探されるといいでしょう。その場合、毎日練習するということが重要なポイントになります。

これらの方法は、たまに練習するくらいでは効果がありません。次にお話しするリラクセーション反応を、身体に覚え込ませるまで繰り替えし練習することが大切なのです。人間や動物は、毎日同じことを繰り返していると脳がそのパターンを学習し、最終的には心と身体が自動的に反応するようになるという学習理論に基づく『行動療法』という方法です。

抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬の減らし方

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症状が回復して日常生活も普通に暮らせるようになると、薬を少しずつ減らしながら中止することができます。ただ、そのためには次のような準備をしておくことが大切です。まず、エネルギーを消耗するようなストレス環境から離れていた方が減らしやすいでしょう。それから、自分自身のストレスへの抵抗力を十分高めておく必要があります。

現在の精神科での治療は薬物療法が中心となりますが、症状が回復した後の減薬と中止については、本人の症状まかせのため、ストレス状況やストレス耐性を積極的に改善していく治療はほとんど行っておりません。そのため、症状が改善した後も何年にもわたって薬を漫然と飲み続けたり、一旦中止できても再発する患者さんが多いと考えています。

特に抗うつ薬は急に中断することによる副作用がありますので、できるだけゆっくりと身体を慣らしながら減らしていく必要があります。薬を少しずつ減らして最終的に中止するためには、ストレス環境を改善すると同時に自分自身のストレスへの抵抗力を高めるためのトレーニングや工夫が重要となります。また、栄養状態が原因の一つとして大きく影響しているため、その対策も同時に行っていきます。次にその具体的な内容をご紹介していきたいと思います。

うつ病の再発とは

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休息と薬物療法でとりあえずまた走り始めることができますが、これだけではまたオーバーヒートを起こして症状が再発してしまいます。いくらエンジンオイルを補充して元の状態に戻ったと言っても、その後また同じように休むことなく無理な運転を続けていると、当然オイルがすぐに減ってしまい同じことを繰り返してしまいます。

すなわち、本来の自分にあった道を、自前のオイルの補充で間に合うペースで走ることができない限り、いつまでも外からお薬という形で、リサイクルしたオイルを補充したりエンジンの回転数を下げたりしなければならなくなってしまうのです。それでは、どのようにすれば薬を減らして最終的には止めることができたり、再発したりしないようにすることができるのでしょうか。

お薬と休息だけでも、うつ状態やストレス症状は改善いたします。しかし、ストレス環境が続いたりストレスへの抵抗力が弱かったりすると、薬を飲まなくなるとまた再発してしまいます。再発を防止するためには、心身のエネルギーの消耗状態を改善しておく必要があります。そのための方法として、積極的な休息としての『リラクセーション法』や省エネモードの生活に切り替えるための『認知行動療法』が有効と言われています。

うつ状態での薬の役割

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前回のようなオーバーヒート状態になった場合どうすればいいのでしょうか。 車の場合であれば、まず停車してエンジンを冷やしオイルを補充します。人間の場合も同じです。まず仕事を休んだりストレス環境から離れたりして十分休息することが大切です。それから一般的には、お薬を使った治療が行われます。

今行われている薬物療法の一つに抗不安薬(いわゆる安定剤)があります。この薬は交感神経の緊張状態を和らげることで休息を促してくれます。必要以上にアクセルを踏み込んでエンジンをふかしたり、車が止まっているにもかかわらずエンジンがアイドリング状態で回っていたりするとエネルギーをどんどん消耗してしまいます。抗不安薬はそのような状態を改善してくれます。

もうひとつの代表的な薬として抗うつ薬があります。この薬の役割は、エンジンオイルを補給することで人間にとって脳というエンジンがまた回り始めることができるようにしてくれます。ただ、車の場合と違ってそれぞれのエンジンにぴったりと合ったオイルの種類と量を上手く選択しないと、副作用というエンジンの不調を起こしてしまいます。