【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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偽薬とわかっていても効果がある?

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信じ込むことで効果が認められる偽薬ですが、偽薬とわかっていても効果があるという研究報告があります。この研究では、腰痛の患者さんに対して通常の治療のみのグループと、偽薬の説明をした上でそれを追加したグループの間でその治療効果が比較検討されました。

結果は、通常の治療だけのグループの痛みの改善が9~16%だったのに対して、偽薬とわかった上でそれも併用したグループでは30%腰の痛みが改善したとのことです。過敏性腸症候群の治療においても同様の研究が行われており、無治療で症状改善した人が35%だったのに対して、偽薬とわかっていて服用した人の59%に症状の改善が認められたと報告しています。

このようなことが起こる理由として、病気になれば病院を受診して医師や看護師と会話をしたり薬を服用したりするといった医療的な関わりを日常的に繰り返してきたことで、身体の治癒システムが条件付けされ、たとえ偽薬とわかっていても身体が自動的に反応しているのではないかと言われています。

アクティブ(活性)プラシーボ

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副作用も同じように起こる偽薬としてアクティブ(活性)プラシーボがあります。これは、副作用を模倣する偽薬で、抗うつ剤を服用したことで起こりうる眠気や倦怠感などを、別の薬効成分で起こるようにしたものです。例えば抗アレルギー剤の成分で偽薬を作ることで眠気や倦怠感も感じることができるのです。

プラシーボ効果を高めるためには本物の薬だと信じ込むことが重要であり、現在の無作為二重盲検法による薬の評価では、副作用を感じることで本物だと信じ治療効果への期待感も高まり、薬効以外のプラシーボ効果も増強して本物の薬の方がより効果があるという結果が出ているのではないかという意見もあります。

2004年のコクランのシステマティック・レビューという世界的にも信頼性の高い研究報告では、この副作用も模倣したアクティブ・プラシーボを使った研究結果では、抗うつ薬と偽薬の間で有効性の違いは認められなかったと報告されています。しかし製薬会社での臨床治験では、このような副作用も模倣した偽薬は用いられていません。

偽薬を使った研究の落とし穴

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無作為二重盲検法による薬の実際の効果の検証においては、それに参加する患者さんにも本物と偽物の2種類の薬が混ざっているということが最初に説明されます。そのどちらを自分が飲むかは、医師も患者さんもわからないということで、薬の効果が客観的に判定できるということになっています。

しかしこれでは、本当の意味でのプラシーボ効果は正確に判定できないのです。すなわち、患者さんはもしかしたら偽薬を自分が飲んでいるかもしれないという疑いの思いを持つ可能性もあり、そうなると心から信じ込んで飲んだ場合に比べてプラシーボ効果の結果が低く出てしまうことになります。

それでは、どうやって患者さんは本物の薬と偽薬を区別することができるのでしょうか。それまでに他の抗うつ剤を飲んだことがある患者さんは、その副作用としての眠気や倦怠感などを経験しています。もし飲んだ治験用の錠剤が偽薬の場合、副作用を感じないということで偽薬と疑ってしまう可能性があるのです。

信じる力(プラシーボ効果)

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病気の治癒に影響を及ぼす要因として「信じる力」があります。薬物療法の世界では一般にプラシーボ効果(偽薬効果)と言われ、新薬の臨床治験で行われる無作為二重盲検法という研究手法では、薬効成分が入っていない同じ形をした乳糖などで作られた偽薬(プラシーボ)が使用されます。

新薬の研究では、薬の効果を検証する時に比較対象のために偽薬を使います。これは、薬効の一部にはプラシーボ効果が含まれているというということがわかっているからです。これは、薬を飲めば治ると信じることで、実際に症状が改善したり病気が治ったりすることがあるということを示しています。

特に抗うつ剤においてはこのプラシーボ効果が高いと言われ、平均すると約40%の人が抗うつ剤と信じて偽薬を飲んで効果があったという研究結果が出ています。最近の研究でも、プラシーボ効果を除いた抗うつ薬そのものの薬理効果としては、5人から10人に一人の割合でしか効いていないということが報告されています。

各国の伝統医学

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世の中にある全ての情報量の99.9%以上は知らないことばかりであるとよく言われていますが、実際個人が知り得る情報というのはごく限られているのです。医療においても同様で、今の日本で受けることができる保険診療の治療というのは、世界中にある様々な方法のごく一部に過ぎません。

中国には中医学、韓国には韓医学、中東にはユナニ医学、インドにはアーユルベーダ医学と、世界各国にはその国特有の伝統医学が存在します。それ以外にも、その土地に伝承されてきた多くの民族医学があり、それらにより昔の人々は健康管理や病気治療を行ってきたのです。

現在では宗教的儀式と分類されている祈祷や瞑想なども、過去においては人々のヘルスケアシステムとして機能していました。元々は科学的根拠も何もわからず、ただ経験の中で昔の人々が見つけ試行錯誤しながら発展させてきた伝統医学ですが、近代西洋医学においても伝統医学と同じような要因がその治療効果の中で認められます。