【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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人は何故治るのか?

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多くの医学的研究が世界中で行われている中で、プラシーボ効果やノーシーボ効果の研究は倫理的問題も大きいため、実際に行われることは少なく臨床応用も難しいのが現状です。しかし、「人は何故治るのか?」という本質的で重要なテーマにおいて、今後必ず必要となる研究テーマだと思います。

私個人的にも、良くも悪くも信じることで人の健康状態が実際に変化するということについて、もっと積極的に研究が行われても良いと考えています。本来身体に備わっている自律神経系・内分泌系・免疫系といった調整系を中心とした「治癒システム」のメカニズムが今後解明されていくことを期待しています。

世界各国の伝統医学や補完・代替療法の中には、この「治癒システム」を何らかの方法で回復したり高めたりすることで治療効果が認められるものが数多く含まれています。「信じる力」は、その中でも大きな役割を果たしており、そのさらなる研究と臨床での実践が望まれます。

プラシーボ手術

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昔は手術についてもプラシーボ手術(偽手術)と比較するという研究手法が用いられていました。狭心症患者さんの心筋への血流量を増やす手術、脊椎の圧迫骨折の椎骨形成術、膝関節の半月板損傷における内視鏡下軟骨切除術などの手術において、実際にメスで身体を開くが何も処置せず閉じたり、手術のふりをするだけだったり、内視鏡で確認はするが病変部位を除去せず終わったりするプラシーボ手術が行われていました。

いずれの場合も、実際に治療としての手術が行われていなかったにもかかわらず、症状が改善したり治ったりするという患者さんの割合が、実際に手術を行った患者さんの結果と大差はありませんでした。手術の研究においては、患者さんには偽手術だということを言わずに行うため、患者さんをだましていることになり、倫理上問題が大きいということで最近は行われなくなっています。

手術以外にも、飲み薬と注射薬と比べた場合、プラシーボ効果は注射の方がより高いという研究や、より高価な偽薬の方が効果も高くなるという研究などもあり、治療による負担が大きい方がより期待感も高くなり、結果的にプラシーボ効果もより大きくなるのではと言われています。

“病は気から”とノーシーボ効果

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ノーシーボ効果(反偽薬効果)という言葉があります。これは、偽薬であるにも関わらず副作用があると信じ込むことで実際に副作用が認められたり、本物の薬では副作用が増強されたり、この薬は効かないと思い込むことで薬の効果がなくなってしまったりすることを示しています。

このことは、病気の発症や経過は心の状態の影響を受けているということを意味しています。解剖生理学的にも、意識の場である「脳」は神経系・内分泌系・免疫系のネットワークにより身体と繋がっており、ストレスで病気になったりするということが多くの研究によりすでに証明されています。

病気が長引く場合、健康だった頃の身体感覚や心の状態を思い出せなくなってしまっていることも多く、もう治らないと思い込んだり、繰り返し体験してきた治療の副作用による症状への不安感が強くなったりすることが、ノーシーボ効果として影響している可能性もあるのではないでしょうか。