【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

三ノ宮駅から徒歩5分 ナチュラル心療内科クリニックのブログです。

環境との調和

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過去から現在、そして未来へと流れる時間軸の中で、人は今現在という瞬間に生きているということをつい忘れてしまいます。特に現代社会は変化のスピードが速すぎるため、動物としての人間はその変化についていくことができず、過去と現在と未来が意識の中で混在するようになってきました。

これまでは、その時その時の自然環境に適応するべく働いてきた自律神経系、内分泌系、免疫系といった身体機能は、今や人間自らが創り出した「文明環境」に適応させなければならない状況に陥ってしまい、さまざまな心身の症状や病気が引き起こされているのです。

このことを理解しておかないと、適応困難となった結果としての身体内の変調のみをミクロ的視点から修正しようとしても一時的な変化で終わり、すぐに元の状態に戻ってしまいます。対症療法である現代西洋医学の問題点は、根本原因としての環境との関わり方についてあまり考慮してこなかったことだと考えています。

マインドフルネスの臨床応用

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マインドフルネス瞑想は、マサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士により、宗教色を除外したストレス対処法として、8週間のプログラム「マインドフルネスに基づくストレス緩和プログラムMBSR(Mindfulness-Based Stress Reduction Program)」としてまとめられました。

MBSRは、1999年の時点で欧米を中心として世界各国の240ヵ所以上の医療施設などで健康増進法として広く行われるようになり、現在も世界中でストレスマネージメントによる健康法として実践されており、日本でも昨年からMBSR認定指導者による8週間プログラムが始まりました。
https://www.mbsr-study-group.com/

マインドフルネス瞑想の臨床研究も多く、慢性疼痛、高血圧、線維筋痛症、がん、頭痛、気管支喘息、虚血性心疾患、糖尿病、うつ病、不安障害、睡眠障害など多くの疾患に対して症状の軽減が認められています。また、マインドフルネス認知療法、弁証法的行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)など心理療法としても応用されています。

瞑想の研究

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1970年代には、TMの精神生理学的研究がハーバード大学やカリフォルニア大学で進められ、瞑想により心拍数、呼吸数、代謝率の低下などの様々な生理反応が確かめられました。その後、TMは神秘体験など宗教的側面が強かったため医療の世界の中に直接取り込まれることはありませんでした。

しかし、ハーバード大学のハーバート・ベンソン博士により「リラクセーション反応」というより一般化された心身のセルフコントロール技法として再構成され、その実際についても書籍として出版され日本語の訳本(星和書店:2001年)も出ています。

また、瞑想の精神生理学的研究を続けていく中で、オペラント条件付けなどの学習理論を基に、自らの生理反応を測定機器などの道具を使い自己制御する試みが行われ、バイオフィードバックという西洋科学的瞑想法とでも言うべき手法も広がっていきました。

マインドフルネス

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評価・判断せずただ観察するマインドフルネス瞑想のような方法は、脳の働きを「今ここモード」に切り替えることでエネルギーの消耗を減らしてくれます。そのため、欧米ではうつ病の再発予防としてマインドフルネス瞑想が医療現場でも実践されており、多くの研究でその有効性が認められています。

マインドフルネス(Mindfulness)とは、東南アジアの上座部仏教の修行法であるヴィパッサナー瞑想や日本の坐禅などで強調される「今ここ(Here and Now)」に意識を集中させ、瞬間瞬間への評価をしない気づきのことであり、自己の状態をあるがままに受け止めることを示しています。

1960年代から始まったニューエイジムーブメントの中で東洋への関心が高まり、米国で当時流行っていた超越瞑想(transcendental meditation: TM)とともに、マインドフルネス瞑想も自己洞察の手法として欧米を中心に広がっていきました。最近では、グーグルやゴールドマン・サックスといった世界的企業でも、社員の健康管理やストレス対策として取り入れています。