【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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言葉が思考や感情を創る

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思考や感情は、使用する言葉(単語)により影響されます。これは、言葉には単なる辞書的な意味だけでなく、その言葉に関連づけられたイメージ・感情・体験なども一緒に脳のデータベースに記憶されているからです。例えば「学校」という単語の意味は、“一定の教育目的に従い、教師が児童・生徒・学生に計画的・組織的に教育を施す所”と辞書には書かれています。

しかし人間の脳のデータベースの辞書においては、各個人の体験により学校の具体的な外観のイメージや経験した出来事や様々な感情なども情報として記憶されているのです。従って、同じ「学校」という言葉を使って会話をしていても、ポジティブな感情や体験の記憶として定義づけされている人もいれば、ネガティブな感情や体験の記憶として定義づけされている人もいるわけです。

すなわちある言葉を使った瞬間に、その言葉に関連する感情やイメージも同時に体験していることになるのです。一般的に言われているプラス思考やマイナス思考は、物事の考え方というより普段無意識に使っている言葉の影響を強く受けているのではないかと私は考えております。もしそうであれば、自分の言葉を変えるだけで思考や感情も変えてしまうことができるということになります。

言葉の持つ意味

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脳というのは神経ネットワークからなる超スーパーコンピューターと言えます。最新のAiを使ったディープラーニングのスーパーコンピューターと同じように自ら学習を繰り返し進化していきます。脳においては、使えば使うだけ、その使っている神経ネットワークの結びつきが強くなり、使わないと結びつきは緩んでしまうということを繰り返しながら、その時々の状況に最適な神経ネットワーク(プログラム)に変化していくのです。

すなわち、ポジティブな考え方をずっと続けていると、そのための神経ネットワークの結びつきが学習されます。しかし、逆にネガティブな考え方をしていると、その神経回路が発達してしまうため、物事を良く考えようと思っても難しくなってしまいます。それではどうすればいいのでしょうか。その一つの方法として、普段無意識に使っている「言葉」を変えるというアプローチがあります。

例えば、昔小学校の国語の試験問題で「次の単語を使って文章を作りましょう」というのがあったかと思います。その問題で使用する単語として、「しんどい・疲れた・イヤだ」という文字が並んでいると、ポジティブな内容の文章はなかなかできません。自然とマイナスの文章になってしまいます。逆に、「ありがとう・愛してる・ラッキー」という単語が並んでいれば、プラスの文章ができることになります。

米国と日本の統合医療情報サイト

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米国の国立衛生研究所NIHにある国立補完・統合衛生センター(National Center for Complementary and Integrative Health: NCCIH)は年間130億円規模の予算で補完・代替医療の研究を進めているという話を以前したかと思います。詳細は米国政府の公式サイト(https://nccih.nih.gov/)がありますので、もしご興味がある方は英語ですがチェックされると良いかと思います。

日本語では、厚生労働省の「統合医療」情報発信サイト(http://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/)に一般向けと医療関係者向けの情報が紹介されていす。日本では医療として認められていない各種補完・代替医療についても海外の研究論文を中心に紹介されています。また上記の米国NCCIHや米国国立がん研究所NCIの補完・代替医療事務局のサイトからの一部抜粋した日本語訳も掲載されています。

これらの海外での研究内容には、宗教的な祈りや冥想、エネルギー医学としての中国の気功や日本のレイキ、米国でのセラピューティックタッチやヒーリングタッチの研究など、日本では医療の枠組みでの研究や議論が難しい療法も含まれています。元々科学とは不思議な現象を明らかにする方法論であり、それを実際に研究することで初めて効果の有無についての議論ができるということではないでしょうか。

今の医療が薬物療法中心の理由

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安全性と有効性が確認できればそれにこしたことはないのですが、そのためには研究してデータを揃える必要があります。特に国に保険適応がある標準治療として認めてもらうためには、膨大な研究費用と時間と労力がかかります。ここからは、医療とは別の経済や産業の世界が大きく影響してくることになります。

現時点では国の限られた研究予算以外では、製薬会社が圧倒的な資金と設備と人材を持っており、毎年多くの研究論文が書かれています。当然、薬についての研究データとしてのエビデンスはたくさん出てきます。そのため、国の認可を最も受けやすい治療法も薬物療法になってしまうのです。

今の医療が薬物療法中心な理由の一つが、医療産業の構造が製薬会社中心ということが大きな要因でしょう。経験医学として歴史のある各国の伝統医学については、インドのアーユルベーダ・ヨーガや中国医学のように、国家レベルで本格的な研究支援をしない限り、日本では標準治療と認可されるだけの研究論文を書くことができないような気がいたします。