【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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アクティブ(活性)プラシーボ

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副作用も同じように起こる偽薬としてアクティブ(活性)プラシーボがあります。これは、副作用を模倣する偽薬で、抗うつ剤を服用したことで起こりうる眠気や倦怠感などを、別の薬効成分で起こるようにしたものです。例えば抗アレルギー剤の成分で偽薬を作ることで眠気や倦怠感も感じることができるのです。

プラシーボ効果を高めるためには本物の薬だと信じ込むことが重要であり、現在の無作為二重盲検法による薬の評価では、副作用を感じることで本物だと信じ治療効果への期待感も高まり、薬効以外のプラシーボ効果も増強して本物の薬の方がより効果があるという結果が出ているのではないかという意見もあります。

2004年のコクランのシステマティック・レビューという世界的にも信頼性の高い研究報告では、この副作用も模倣したアクティブ・プラシーボを使った研究結果では、抗うつ薬と偽薬の間で有効性の違いは認められなかったと報告されています。しかし製薬会社での臨床治験では、このような副作用も模倣した偽薬は用いられていません。