【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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偽薬とわかっていても効果がある?

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信じ込むことで効果が認められる偽薬ですが、偽薬とわかっていても効果があるという研究報告があります。この研究では、腰痛の患者さんに対して通常の治療のみのグループと、偽薬の説明をした上でそれを追加したグループの間でその治療効果が比較検討されました。

結果は、通常の治療だけのグループの痛みの改善が9~16%だったのに対して、偽薬とわかった上でそれも併用したグループでは30%腰の痛みが改善したとのことです。過敏性腸症候群の治療においても同様の研究が行われており、無治療で症状改善した人が35%だったのに対して、偽薬とわかっていて服用した人の59%に症状の改善が認められたと報告しています。

このようなことが起こる理由として、病気になれば病院を受診して医師や看護師と会話をしたり薬を服用したりするといった医療的な関わりを日常的に繰り返してきたことで、身体の治癒システムが条件付けされ、たとえ偽薬とわかっていても身体が自動的に反応しているのではないかと言われています。