【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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環境が脳を変える

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痛みや症状が長期間続けば続くほど、脳コンピュータの神経ネットワークはそのパターンを日常生活で五感から入ってくる外部情報と関連づけて学習し続けることになります。職場や家庭での人間関係や仕事のストレスと痛みや症状が条件付けされた形で、脳コンピュータのデータベースにどんどん記録されているのです。その結果、日々の生活体験そのものが痛みや症状を自動的に引き起こし続けることになってしまいます。

パソコンで毎日同じプログラムを立ち上げて同じデータを入力し続ける限り出てくる結果は同じです。もし異なった結果を望むのであれば、普段と違うデータを入力し異なったプログラムを立ち上げる必要があります。脳コンピュータも同じで、日常生活に変化がなければ結果としての症状も変わらない状態が続きます。もし痛みや症状を無くしたいのであれば、異なった日常生活体験をすることが重要となります。

昔ながらの温泉湯治や転地療法といった方法は、環境を変えることで脳コンピュータの再プログラミングをしているようなものです。朝起きた瞬間から見える景色が違います。聞こえてくる音や香り、料理の味、温泉に入ることによる皮膚感覚といった五感、ゆっくりと散歩することによる身体感覚など普段と異なる情報が脳コンピュータに自動的に入力されます。その結果、心地良さを感じるプログラムを起動することができれば、それまでの痛みや症状が出るというプログラムを使う機会は減っていくことでしょう。