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姿勢の違いでホルモンが変化!

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腸や心臓がホルモンも作っているという話を以前しましたが、筋肉も実はホルモンに影響を与えているという興味深い研究があります。米国の社会心理学者のエイミー・カディー氏の著書「<パワーポーズ>が最高の自分を創る」(早川書房)によると、姿勢の違いだけで自信を高めてくれる男性ホルモンのテストステロン(女性でも量は少ないですが分泌されています)とストレスホルモンのコーチゾルの値が変化するというのです。

この本の中で、どのような姿勢になっているかにより体内でのホルモン分泌量が影響を受けるという大変興味深い研究結果が紹介されています。それによると、10分以上の安静時間の後に2通りの異なった姿勢を2分間とり、その前後で唾液中のテストステロンとコーチゾルを測定した結果、High Power ポーズの群ではテストステロンが19%上昇しコーチゾルは25%減少したということです。

またLow Powerポーズの群では、逆にテストステロンは10%減少しコーチゾルが17%上昇しているのです。実際の姿勢としては、High Powerではいわゆるスーパーマンが胸を張って立っているような姿勢やガッツポーズのように両腕を上に上げて広げた姿勢で、Low Powerポーズは背中を丸めてうなだれたようなションボリ姿勢です。この研究結果から、米国では会議や面接などの前に自信を高めるために数分間ハイパワーポーズを取る人が増えているとのことです。