【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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防御反応としての症状の役割

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今この瞬間の現実の出来事ではない脳内の仮想現実世界にも、自律神経系・内分泌系・免疫系といった心身の調整システムは反応します。そのため、ストレス状況から離れた後もずっと交感神経過緊張状態の心身の防衛反応は続いてしまうのです。その結果、不眠、不安、緊張といった症状が続きエネルギーを消耗してしまい、最終的にはうつ状態といったバッテリー切れ状態になってしまいます。

慢性的なストレスが続いたり非常に強いストレス状況を体験したりすることで、この闘争・逃走反応に必要な交感神経系優位な自律神経の神経ネットワークを使い続けることになります。そして神経可塑性という神経細胞の特徴により、日常的に絶えず闘争・逃走反応の準備状態としての交感神経系優位状態が学習されてしまい、睡眠障害、不安障害、頭痛、高血圧などの様々な症状やストレス関連の心身の病気が引き起こされます。

病気の初期症状は、動物としての様々なストレスへの正常な防御反応が原因の一つとして関わっていると考えられます。特にヒトにおいては、自然環境の変化だけでなく人間関係というストレスの影響が大きく、これらのストレスに日々どのように対処していくかが重要な鍵となります。原因不明の症状は、ストレスへの対処が必要な状態だということを本人に伝えるための警報アラームとしての役割を持っているとも言えるのです。