【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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医療におけるエビデンスとは?

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1978年に米国議会技術評価局(OTA)が出したレポートの一つの中で、当時の医療技術の多くが科学的根拠に乏しく、有効性が証明されているものは、わずか10~20%に過ぎないと報告されています。この報告の後から、近代西洋医学の領域で科学的根拠が重視されるようになってきたという経緯があります。

現在、当時よりは有効性が認められている西洋医学の医療技術は増えてはいますが、50%には至っていないようです。例えばウイルスが原因の風邪治療に対する抗生物質の処方など、科学的根拠のない多くの治療が日常的に行われているにもかかわらず、補完代替療法は科学的根拠がないからダメだと言うのは、ダブルスタンダード(二重規範)であり筋が通りません。

手術の方法についても、科学的根拠を厳密に言うならば、昔実際に行っていたプラシーボ(偽)手術(身体を切開して、そのまま何も処置せずに縫合する手術)も実践し比較検討しないと有効性は証明できないことになってしまいます。有効性が証明された研究データがない医療行為は行ってはいけないというのであれば、今の医療制度はとっくの昔に崩壊しているでしょう。