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心拍変動と共振呼吸数

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リラックス状態では呼吸に合わせて心拍数が変化しますが、この変化量が大きいほど環境への適応力が高いと言えます。例えば心拍数が呼気時には60回/分まで下がり吸気時には90回/分にまで上がる場合、30回/分の幅で心拍数を変化させることができるということになります。これは、車でいうならアクセルを踏み込めば時速180kmまでスピードが出て坂道も難なく上ることができ、信号待ちではエンジンの回転数を十分下げることができるということになります。

一方、心拍変動の幅が70~80回/分と1分間に10回程度しか変化しない場合は、アクセルを踏み込んでも時速100km程度で坂道を上ることはできず、信号待ちでもアクセルを踏み込んだ空ぶかし状態のようなものです。このように、運動や仕事中は必要とするエネルギー量は増えるため心拍数や血圧を上げ、夜間や休息時にはエネルギーを再生するために必要以上にエネルギーを消耗しないように自動的に調整されています。

この心拍変動の幅は加齢と共に減少していきます。また、ストレス状態が続いている時には幅が少なくて一定しない不安定な変動になってしまいます。この心拍変動の幅が最も大きくなる呼吸数は、1分間に6回前後で共振呼吸数(Resonance Frequency)と言われ、心拍変動バイオフィードバックではこの共振呼吸数を自分自身で見つけて安静時にはこの呼吸パターンが習慣化するようトレーニングしていくのです。