【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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無意識下の危険察知システム ~ニューロセプション~

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ポリヴェーガル理論では、「安全」「危険」「生命の危機」の状態は無意識下で察知され、それぞれの状況に応じた自律神経システムが働くと考えられています。このプロセスは意識的な知覚(パーセプション)とは異なり、無意識レベルでの反射であり、ポージェス博士は「ニューロセプション」という言葉で表現しています。このニューロセプションは、五感刺激の中で主に視覚と聴覚からの情報により大きな影響を受けます。

神経系による無意識下での危険評価システムであるニューロセプションによる生理学的反応は、動悸や腹部症状などの内受容感覚として感じることができます。また不安感や第六感として感じ取ることもあります。このニューロセプションによる一連の反応は個人差が大きく影響しています。同じストレス状況でも、どのようなニューロセプション反応が起こり、その結果どのような生理学的状態になるかは人により異なっているのです。

トラウマ治療などにおいては、ニューロセプションを通じて「安全である」と感じ、安心できる落ちついた生理学的状態に入ることができるように環境を整えることが重要となります。特に生命の危険を感じるようなトラウマ体験においては、不動化のシャットダウン状態を経験しているためニューロセプションが安全を感知することが難しく、社会的交流に必要な生理学的状態を前提とする一般的なカウンセリングなどは効果が限定され時間がかかってしまうのです。