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自律神経はブレーキでスピードコントロール

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自律神経系/内分泌系/免疫系といった調整系は、生きていくための環境への適応システムとして全自動で24時間休むことなく働いています。特に生命にとっての危機的状況においては、このシステムが闘争/逃走反応として瞬時に機能し、身体を守るために必要な心身のパフォーマンスを最大限に高めてくれます。この時の自律神経系の働きとしては交感神経系優位な状態となり、心拍数が増え血圧も高くなっています。

ストレスに対する適応手段として、この交感神経系の働きによる闘争/逃走反応が人も含めた哺乳動物において起こるということが一般的に知られていますが、エネルギー再生のための副交感神経系も重要な役割を果たしています。例えば呼吸性心拍変動においては、吸気時は交感神経系優位な状態となり心拍数が90/分ぐらいにまで増加しますが、これは交感神経の活動が亢進するのではなく副交感神経の働きが抑制された結果起こっているのです。

すなわち通常は、交感神経は身体を動かすシステムとして絶えず速めの心拍数を維持しており、副交感神経がブレーキ役としてその時々の環境への適応に必要な心拍数を決めていることになります。車の運転に例えると、走っている時も停止している時もアクセルはいつもある程度踏み込んだ状態で運転しており、同時にブレーキを踏み込んだり緩めたりすることでスピードコントロールしたり止まったりしていることになるのです。