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心-脳相関

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心臓は小さな脳であるということから、心臓と脳はお互いに密接な情報交換を行っているという「心-脳相関」とでも言うべき考え方が注目されています。これまでもストレス反応として、心拍数が速くなったり血圧が上昇したりという脳から心臓への影響は良く知られていますが、その逆の心拍リズムや心臓で産生されるホルモンが脳に影響を与えるということも起こっていることになります。

以前は、感情は脳の働きということになっていましたが、この「心-脳相関」という観点から、近年脳と心臓がお互いに影響し合いながら感情や思考を創り出していると考えられるようになってきました。心臓の小さな脳は、大脳皮質による思考、推理、随意運動などの高次機能以外の部分で、重要な働きを担っていると言われています。実際、心臓が作り出す脈圧、心音、電磁場のリズムは、身体中の全ての細胞に伝わっています。

このように心臓は身体中の細胞や臓器が、調和を持って健康状態を維持できるように同期させる様々な信号を発信しているのです。これらの信号の中で、電磁波は瞬時に、神経系の信号は8ミリ秒後に、血圧の信号は240ミリ秒後に脳に到達しています。同様のことが脳以外の身体中の細胞にも起こっています。丁度、多くの楽器が素晴らしい音楽を奏でるオーケストラの指揮者のような役割を、心臓は担っていると言えるでしょう。