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筋電図バイオフィードバック

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無意識に筋緊張状態になっている場合、自分自身では筋肉に力が入っていることがわかっていません。そのため一日中その状態が続いたり、特定の条件下で筋肉の過緊張が繰り返し起こったりしてしまいます。この無意識下の学習された不適切な筋緊張状態に気付くことで、この状態を改善することができます。筋電図バイオフィードバックは、自分の筋緊張状態を確認しながら自己制御できるようにトレーニングしていく方法です。

臨床応用としては、筋緊張が原因となっている症状や病気(肩こり、緊張型頭痛、痙性斜頚、書痙、便秘など)、筋弛緩状態が原因となっている症状や病気(尿・便失禁、脳血管障害後の麻痺など)、リラクセーション法、スポーツ選手のパフォーマンストレーニングなどがあります。欧米では、理学療法士によるリハビリテーションや看護師による失禁治療として、ポータブルタイプの筋電図バイオフィードバック装置が使用されています。

また、自分自身の身体への気づきを促す手段としても筋電図バイオフィードバックは効果的です。無意識の筋緊張に気付くということ以外にも、ほんの少しだけ力を入れたつもりでも実際には筋肉に力が入りすぎているということを確認することで、筋緊張状態と自分の感覚を一致させていく練習もできます。漸進的筋弛緩法と筋電図バイオフィードバックを組み合わせると、さらに効果的なリラクセーションも可能となります。