【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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慢性の痛み(症状)は心の痛み?

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「この痛み(症状)さえ治ったら・・・」「この痛み(症状)を何とかしたい!」という言葉を患者さんからよく聞きます。特に原因不明の痛み(症状)が長年続いている場合には病院を何カ所も受診し、日常生活にも支障がでて精神的にも不安や落ち込みなどの症状が多くなります。通常の対症療法の診療では、鎮痛薬・抗不安薬・抗うつ薬などの薬物療法が中心のため、患者さんの症状が自然に治まるまで通院し続けることになります。

このような原因不明の長く続いている身体の症状の治療においては、発症要因と持続要因とに分けて考える必要があります。最初に症状が出たときの原因と、その後その症状が持続している原因は異なっています。例えば事故などで怪我をした場合、傷つけられた細胞や炎症部位に集まってくる白血球などの炎症細胞から放出されるさまざまな痛み物質が、侵害受容体と言われる痛みセンサーを刺激することで痛みを感じます。

この初期の急性疼痛は通常は一過性であり、時間と共に炎症も治まり痛みも軽減して治っていきます。ところが、この痛みの体験と同時に怒りや不安・恐怖などのネガティブな強い情動と、それに伴う自律神経系のストレス反応が起こった場合、その心身のストレス反応とセットになったトラウマ記憶として疼痛感覚が脳のデータベースに記録されてしまいます。その結果、慢性疼痛として長期間に渡って痛みが持続することになります。