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身体が脳(心)を変える?

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言葉が脳に影響を与えるのと同様に、身体の姿勢や動きも脳に影響を及ぼします。通常は脳からの信号で筋肉を動かして姿勢を保持したり身体を動かしたりしているのですが、同時にその時々の筋肉の状態も脳にフィードバックされています。すなわち脳と筋肉は、一方向ではなくお互い影響を及ぼし合っているのです。このことは筋肉に限りません。腸や心臓などの内臓と脳の関係でも同様のことが起こっています。

例えば、脳腸相関という言葉があります。腸は「第2の脳」とも呼ばれる独自の神経ネットワークを持っており、脳からの指令がなくても独立して活動することができます。また腸ではホルモンや免疫細胞も作られており、腸内細菌の状態がそれらを通じて脳に影響を及ぼしてもいるため、「脳腸微生物相関」という言葉も最近使われています。このように腸の状態次第で、脳の働きが変化しているのです。

心臓にも、「心臓脳」と言えるような複雑な神経ネットワークの存在が研究で明らかになっており、最近では心臓神経学という新しい専門分野も確立されています。また腸と同様に心臓もホルモンを分泌しており、身体全体に影響を与えているのです。最新の研究では、アドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンといったカテコールアミンやオキシトシンも心臓で作られていることがわかっています。