【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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薬の役割はピンチヒッター

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薬の役割についてお話ししたいと思います。一般的には薬は病気を治すと信じられています。この「治す」という言葉の定義にもよりますが、いわゆる根本的な治療という意味では薬は病気を治しません。あくまでも、こころとからだが癒やされて自己修復していくまでの期間、症状を抑えたりコントロールしたりしているに過ぎないのです。

身体の病気と考えられている高血圧や糖尿病なども、とりあえず症状や検査データを薬が改善してくれますが、病気の原因そのものを治しているわけではありません。当然、食事や運動などの生活習慣を全く変えない日常生活を送っている限りは、薬をやめると病状が悪化して元に戻ってしまいます。生活習慣病と言われているのはこのような理由からです。

このように薬の役割は、根本治療ではなくより好ましい生活習慣に変えるまでの間、病気が進行しないようにコントロールして時間稼ぎをしてくれるピンチヒッターなのです。お薬で症状を抑えている間に、生活習慣や環境をより好ましい状況に変えたり、自分自身のストレスへの抵抗力を高めたりすることができれば、薬の漸減や中止が可能となります。