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手足の冷えとストレス

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人間の身体の中でエネルギーを使う場所は、筋肉と脳と内臓の3つに大きく分けることができます。その時その時で最も必要な部位にエネルギーが優先的に供給されるようになっています。例えば、スポーツをする時は筋肉、食事をする時は胃腸というように、体中に張り巡らされた大小の血管の太さを調節することで血液量を変えるのです。

体表近くを流れている毛細血管という髪の毛よりも細い血管も、その時々の環境で太さを調節して血流量を変えています。例えば、寒くなると体温を奪われないように細くなり血液が体表近くを流れないようにします。気温以外にも、ストレスが加わった時も手足が冷たくなります。これは、戦うか/逃げるかという緊急事態のような状況下で、体の表面近くを血液が流れていると怪我をした時に出血し易くなってしまうからです。

一方、副交感神経が主に働いているリラックスしている時は、傷んだ細胞を修復したりエネルギーを再生したりするために身体の隅々まで血液を送り届けようと、皮膚表面に近い血管も拡張し温度も体温に近づきます。このように、ストレスと手足の温度は密接な関係があり、緊張していると手が冷たくなるのはこのような理由からなのです。