【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

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fight, flight and freeze 反応

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震災のような身に危険が及ぶ急激な環境変化により、脳は緊急事態と判断し、逃げたり戦ったりできるよう交感神経の働きを亢進させ、全身の筋緊張を高めると同時に心拍数や血圧を上げることになります。呼吸も浅く速い状態になり、時に「息をひそめる」という文字通りに止まったりすることもあるのです。

その結果、動悸や息苦しさを感じたり不安感をより強く感じたりします。特に息苦しさを感じている時には、胸の周囲の呼吸を行っている筋肉が緊張のためコルセット状態になっていることが多く、胸式呼吸に慣れている人にとっては息苦しく感じてしまうのです。

このような状況が朝から晩まで毎日続いていると、脳と身体がそのストレス反応を繰り返すことで学習してしまい、ストレスがなくなった環境になっても、何かあるごとに自動的に反応して症状が起こったりするようになるのです。このストレス反応自身は環境に適応するための正常な反応で、通常は時間と共に元の状態に戻っていきます。