【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

三ノ宮駅から徒歩5分 ナチュラル心療内科クリニックのブログです。

近代西洋医学は対症療法の医学

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日本の保険診療で行われている近代西洋医学による標準治療は、英語ではアロパシー医学(allopathic medicine)と言われる対症療法の医学です。日本語では逆症療法と翻訳され、症状を押さえることが治療の目的となり、その方法として薬物・手術・放射線が中心となります。

すなわち、根本原因の治療は実はほとんど行われていないのです。このため、症状が改善しない限り薬物療法を継続したり手術を繰り返したりすることになります。精神科や心療内科で使われる抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬などもアロパシー医学の治療法であるため、症状が改善しない限り長期間に渡り服用し続けることになり、副作用や依存性などの問題が出てきます。

薬は、本来身体の中には存在しない化学合成物質であるため、必要な時に必要な量だけピンチヒッターとして使用すること好ましく、その間に症状の原因を突き止めて改善していくことが本当の意味での治療となります。そのためには、症状の原因となる要因を自分自身で解決できるようにしていくことが重要となります。

ガイアメディスン

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地球を一つの生命体「ガイア」ととらえる考え方があります。人間の身体は、約60兆の細胞からできていると言われてきましたが、2013年に発表された論文では実際には約37兆2千億個だということです。地球上に存在している多くの生物、大地を構成している鉱物や水、そして地球を取り巻く大気など、地球にとっての細胞とでも言うべき全ての存在はお互いに密接に関係し合っています。

人の細胞の中で、周囲との調和を無視してひたすら増え続ける細胞があります。いわゆるがん細胞は、その代表的なものですが、誰でも毎日数千個はできていると言われています。しかし健康な状態では、身体の免疫細胞が働くことで、そのほとんどが身体から除去されてしまいます。

地球環境とのバランスを無視して、ひたすら増え続けている人間の存在も、地球から見るとがん細胞と同じようなものかもしれません。地球の免疫機能が働いて、人類が地球上から排除されてしまわないようにするためには、地球を健康な状態にしてくことも、これからの医療は考えていかなければならない時代になっているような気がいたします。そのための「ガイアメディスン」が、これからは必要とされることでしょう。

地球の健康

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人類も含めた全ての生物種は、これまでの長い時間軸スケールの中でのゆっくりとした変化ではなく、急激な変化を伴う文明環境への適応を余儀なくされています。自然環境との調和の中で生きることを忘れてしまった人類にとって、「今ここ」に意識を向けることの重要性は、人間の健康にとどまらず地球環境の健康回復にもつながっていくものと考えます。

マインドフルネスは、意識を本来の場所である「今ここ」に向けさせ、自分のこころと身体の繋がりを回復させるために非常に効果的な方法です。しかし、日常生活が自然環境からかけ離れた文明環境の中にある限り、五感を使って感じることができる現実世界より、仮想現実の世界を体験することが多くなってしまします。

人類が文明環境に適応するべく進化するには、まだまだ時間がかかるでしょう。今現在の私たちにできることは、自然環境のリズムの中に戻っていくことにより、本来の動物としての身体機能を回復することではないでしょうか。そのためにも、人間だけでなく地球環境も健康になる『ガイアメディスン』とでも言うべき新しい医療概念がこれから必要と考えております。

地球生態系と人類

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ストレスが関係している症状や病気などでは、「今ここ」といった現実世界の情報のフィードバックで本来自己制御されてきた身体機能が、過去や未来を意識し過ぎることで、現実には存在していない脳内の仮想世界の情報による影響を受け、様々な不適切な自律神経などの生理反応が起こっているのです。

人類は地球上の多様な生態環境の中の一部に過ぎません。20世紀の医学は人間中心の医学として発展してきました。すなわち、人だけの健康と病気をミクロ的視点から探求してきたと言えるでしょう。しかし現実世界においては、人類は地球という環境の中で生かされてきた一生物種に過ぎないのです。

他の生態系とのバランスを維持することでのみ地球上での存在を許されます。20世紀当初、約15億人だった世界の人口は、21世紀になった現在約70億人にまで膨れあがっています。わずか100年で4倍以上にまで増加した人類という種族は、地球環境を未だかつてないスピードで変えつつあるのです。

環境との調和

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過去から現在、そして未来へと流れる時間軸の中で、人は今現在という瞬間に生きているということをつい忘れてしまいます。特に現代社会は変化のスピードが速すぎるため、動物としての人間はその変化についていくことができず、過去と現在と未来が意識の中で混在するようになってきました。

これまでは、その時その時の自然環境に適応するべく働いてきた自律神経系、内分泌系、免疫系といった身体機能は、今や人間自らが創り出した「文明環境」に適応させなければならない状況に陥ってしまい、さまざまな心身の症状や病気が引き起こされているのです。

このことを理解しておかないと、適応困難となった結果としての身体内の変調のみをミクロ的視点から修正しようとしても一時的な変化で終わり、すぐに元の状態に戻ってしまいます。対症療法である現代西洋医学の問題点は、根本原因としての環境との関わり方についてあまり考慮してこなかったことだと考えています。

マインドフルネスの臨床応用

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マインドフルネス瞑想は、マサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士により、宗教色を除外したストレス対処法として、8週間のプログラム「マインドフルネスに基づくストレス緩和プログラムMBSR(Mindfulness-Based Stress Reduction Program)」としてまとめられました。

MBSRは、1999年の時点で欧米を中心として世界各国の240ヵ所以上の医療施設などで健康増進法として広く行われるようになり、現在も世界中でストレスマネージメントによる健康法として実践されており、日本でも昨年からMBSR認定指導者による8週間プログラムが始まりました。
https://www.mbsr-study-group.com/

マインドフルネス瞑想の臨床研究も多く、慢性疼痛、高血圧、線維筋痛症、がん、頭痛、気管支喘息、虚血性心疾患、糖尿病、うつ病、不安障害、睡眠障害など多くの疾患に対して症状の軽減が認められています。また、マインドフルネス認知療法、弁証法的行動療法、アクセプタンス&コミットメントセラピー(ACT)など心理療法としても応用されています。

瞑想の研究

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1970年代には、TMの精神生理学的研究がハーバード大学やカリフォルニア大学で進められ、瞑想により心拍数、呼吸数、代謝率の低下などの様々な生理反応が確かめられました。その後、TMは神秘体験など宗教的側面が強かったため医療の世界の中に直接取り込まれることはありませんでした。

しかし、ハーバード大学のハーバート・ベンソン博士により「リラクセーション反応」というより一般化された心身のセルフコントロール技法として再構成され、その実際についても書籍として出版され日本語の訳本(星和書店:2001年)も出ています。

また、瞑想の精神生理学的研究を続けていく中で、オペラント条件付けなどの学習理論を基に、自らの生理反応を測定機器などの道具を使い自己制御する試みが行われ、バイオフィードバックという西洋科学的瞑想法とでも言うべき手法も広がっていきました。

マインドフルネス

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評価・判断せずただ観察するマインドフルネス瞑想のような方法は、脳の働きを「今ここモード」に切り替えることでエネルギーの消耗を減らしてくれます。そのため、欧米ではうつ病の再発予防としてマインドフルネス瞑想が医療現場でも実践されており、多くの研究でその有効性が認められています。

マインドフルネス(Mindfulness)とは、東南アジアの上座部仏教の修行法であるヴィパッサナー瞑想や日本の坐禅などで強調される「今ここ(Here and Now)」に意識を集中させ、瞬間瞬間への評価をしない気づきのことであり、自己の状態をあるがままに受け止めることを示しています。

1960年代から始まったニューエイジムーブメントの中で東洋への関心が高まり、米国で当時流行っていた超越瞑想(transcendental meditation: TM)とともに、マインドフルネス瞑想も自己洞察の手法として欧米を中心に広がっていきました。最近では、グーグルやゴールドマン・サックスといった世界的企業でも、社員の健康管理やストレス対策として取り入れています。

今ここモードに切り替える

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脳というスーパーコンピューターへの外部からのデータ入力手段は五感と身体感覚です。パソコンのキーボードやマウスでデータを入力する作業を、人間では五感と身体感覚を使って行っているのです。今この瞬間に目の前の世界で何が起こっているかといった情報収集を脳コンピューターは自動的に行っています。

一方、過去に体験した出来事の情報は、パソコンのハードディスクのように脳コンピューター内にデータとして保存されており、必要に応じてその情報にアクセスしています。人間の脳コンピューターのデータベースには、生まれてから現在までの膨大な情報が保存されており、その検索には多くの時間やエネルギーを使ってしまします。

脳コンピューターが消耗するエネルギー量は、今この瞬間の現実世界の情報処理をする「今ここモード」の時よりも、過去や未来についての考え事をしたりボーっとしたりしている時の方が大きいと言われています。最新の脳科学でも、ぼんやりしている時の方が何かに集中している作業時よりエネルギー消費量が大きいということが分かってきました。

冷静な自分の鍛え方

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「冷静な自分」を鍛えるための方法の一つとして、今この瞬間に意識を向け観察するトレーニングをすることが効果的です。そこで、様々なリラクセーション法を利用してこのトレーニングをしていきます。例えば呼吸法です。ゆっくりと腹式呼吸をする時には、まず呼吸に意識を向け今の自分の呼吸の状態を観察します。

今この瞬間の身体の動きである呼吸を観察することで、意識を過去や未来から現在に引き戻すことができます。これを普段から練習することで、「不安な自分」が過去や未来に行きエネルギーを消耗してしまうのを防ぐことができるのです。その他にも、自律訓練法や瞑想法なども同じように効果があります。

太極拳や気功などの、呼吸を意識しながら身体をゆっくりと動かす方法も自分自身の身体の状態を観察することになり効果的です。このような方法を毎日繰り返し練習することで、次第に「冷静な自分」が大きく成長することになるのです。習い事と同じですので、毎日継続できる自分に合った方法を見つけて練習することが上手くいくコツです。