【薬に頼らない治療】ナチュラル心療内科のブログ

三ノ宮駅から徒歩5分 ナチュラル心療内科クリニックのブログです。

「心的外傷(トラウマ)ともう一人の自分」

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PTSDなどの心的外傷体験による症状は、本来隠れていた過去のトラウマ体験を乗り越える時に使っていたプログラムが、何らかの切っ掛けでメインプログラムとして表だって働いてしまうことで起こっていると考えられます。その場合、心だけでなく自律神経の交感神経系過緊張状態に伴う身体のストレス反応も一緒にデータベースに記憶されています。

いったん受けたこころの傷の回復が大変なのは、身体のストレス反応がトラウマ情報として学習されてしまい固定化しているためです。この身体の緊張状態を改善することで、こころの傷もよりスムーズに回復していきます。心理臨床の世界でも、応用精神生理学や身体心理学といった領域が近年注目されています。

心と身体の様々な不調が続いている場合、今現在のストレスだけでなく、内在性解離により「もう一人の自分」が体験して記憶されている過去のトラウマによる自律神経系、内分泌系、免疫系のストレス反応の情報に、脳というスーパーコンピューターが間違って反応している場合が多いのではないかと考えています。

内在性解離

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日常での社会生活を送っている限り、誰でも心の中では大なり小なり葛藤状況は起きています。健康な状態では「本当の自分」が中心となり、それぞれのストレスとなるような問題を解決していくことができるのですが、解離という手段で「もう一人の自分」にその解決を任せている限り、「本当の自分」はいつまでも自信が持てず表に出てくることができません。

この「解離」というストレス対処方法は、パソコンで何か問題を処理することに例えると、一つの基本プログラムを中心にして少しずつ改良しながらバージョンアップしていくのではなく、その都度新しいプログラムをインストールして解決しようとしているようなものなので、次第にパソコンの使える容量が減ってしまい対処できなくなってしまいます。

「内在性解離」の状態は、実際に画面上で確認しながら実行しているメインプログラムとは別に、複数の隠れたプログラムが見えない状態(潜在意識下)で働いているようなもので、バッテリーやメモリーがいつの間にか不足して、急に画面が暗くなったりスピードが遅くなったりフリーズしたりする原因となります。

もう一人の自分の存在

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「本当の自分」が小さくなっているとき、日々の生活でのさまざまなストレスを誰が引き受けてくれているのでしょうか。子供の頃に「本当の自分」が耐えることができないぐらいの強いストレスを受けた場合、その状況を乗り切るために、もう一人の自分を無意識に創り出すと言われています。専門的には解離と言われ、生きていくための適応手段でもあります。

しかし解離状態となることで、「もう一人の自分」に辛いストレスを引き受けてもらうということを繰り返していると、いつまでも「本当の自分」がストレスを乗り切る力を身につけることができなくなってしまいます。その都度、新たに「もう一人の自分」を創り出すことで、それぞれの自分毎に心だけでなく身体もさまざまな症状を出すようになります。

日常生活に支障が出るぐらい病的な状態になってしまうと、いわゆる「解離性障害」や「解離性同一性障害」といった診断名がつき、精神科での専門的な治療が必要となります。一方で、表面には出てこないが潜在意識下に存在している何人もの「もう一人の自分」を説明するために、精神科医の小栗康平先生は『内在性解離』という概念を提唱されています。

ストレスと本当の自分

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ストレスは、どうして起こるのでしょうか。自分らしい人生を何も悩まずに歩むことができれば、おそらくストレスはそれほどないでしょう。ところが現実にはそれが難しく、「本当の自分」は抑えて我慢しながら、周りの人の顔色をうかがいながら、嫌だけれども本来の自分とは違う道を歩かざるをえないことが多いわけです。

このような状況下では多くのエネルギーを消耗してしまいます。その結果、こころと身体にさまざまな影響を及ぼすのです。それではどのようにすればストレスが減るのでしょうか。一つは、「本当の自分はいったいどんな人生を歩みたいんだろうか?」と考えて今の生活を見直すことです。

病気や症状で休んでいる時は、「本当の自分は何を求めて、どこに向かって行きたいのか?」ということをじっくりと考えることができる時期でもあるわけです。その中で、忘れていた自分らしさを再発見することができるかもしれません。本当の自分、自分らしい自分を見つけることができれば、エネルギーを必要以上に消耗することもなくなるでしょう。

治療の目的

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病気や症状のプラスの側面に注目すると、治療の考え方も変わってきます。従来は、症状や病気を改善したり治したりすることが治療の目的であり、そのために薬や手術などの西洋医学の専門家の手助けが必要と考えます。この場合、とりあえず症状が治まり日常生活ができれば良いということで、ずっと薬を飲み続けるということが治療ということになります。

しかし原因を放置したまま症状だけを消し去ってしまうということは、火災報知機が鳴っているのにうるさいからと火元をそのままにして報知器の電源を切るようなもので、そのままだと大火事になってしまいます。すなわち症状や病気の原因となっているストレスや生活習慣などの要因を解決しておくことが、根本的な原因治療となるのです。

このストレスや生活習慣は、実は自分自身で改善することができます。そのためには、自分自身でどのようなことをすれば良いのかがわかっていることが必要となります。それを教えてくれる学校としての医療の役割が大きいと考えており、私のクリニックでも、「習い事教室」や「学校」や「塾」のような感覚で皆様に通っていただいております。

自分自身で健康を回復できる力を身につける

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今から約8年前の2009年から、当クリニックでは薬を使わず自分自身で健康を回復できる力を身につけるという一般的ではない特殊な治療を行ってきました。この方法は、薬物療法が中心となる国が認めている標準治療ではないため、保険診療ができず自費による自由診療になってしまいます。

そのため、保険診療に比べるとかなり高額な診療費となり、受診される皆様にとって経済的な負担が大きくなってしまい、せっかくの薬に頼らずに健康を回復できるこの素晴らしい方法を多くの皆様にお伝えできないというジレンマを感じておりました。この状況を少しでも改善することができればという思いで、この度1年ぶりにブログ『健康になる力』を再開することにいたしました。

これまでのブログでも書きましたが、現在の西洋医学における薬の役割はピンチヒッターに過ぎません。原因そのものを治す根本的な治療法ではないため、原因が解決しない限り継続して飲み続ける必要があります。しかし、人は自分自身で健康を回復・維持する「セルフヒーリング」力を持っており、その基本的な考え方や方法をこれからご紹介していきます。

病気や症状の持つプラスの意味

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病気や症状は不快で苦痛を伴うため、できれば消えてなくなって欲しいものです。しかし、実は症状にもプラスの意味があります。一つは体調の異常やストレスに気付くための警告サインとしての役割です。代表的なものとしては痛みがあります。確かに痛みは苦痛で不快な感覚ですが、もし痛みを感じないと怪我をしても気づかないので非常に危険なわけです。

うつ状態では倦怠感・疲れ易い・おっくうで何もしたくなくなるというような症状が起こってきます。これらの症状は、本人にとってみれば病気で困ったものだということになりますが、身体にしてみればエネルギー不足であることを本人に知らせ、動き回ってこれ以上エネルギーを消耗させないようにブレーキをかけている状態なのです。

このような場合は、まずストレス環境から離れ十分休息を取ることでエネルギーが補充されます。症状が強くなったから病気が悪化したと考えるのではなく、少し無理しているのかもしれないと、いつもよりも睡眠や休息を十分取るようにすることが大切なのです。そうすることで症状はより速やかに改善し重症にならなくてすむのです。

薬の役割はピンチヒッター

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薬の役割についてお話ししたいと思います。一般的には薬は病気を治すと信じられています。この「治す」という言葉の定義にもよりますが、いわゆる根本的な治療という意味では薬は病気を治しません。あくまでも、こころとからだが癒やされて自己修復していくまでの期間、症状を抑えたりコントロールしたりしているに過ぎないのです。

身体の病気と考えられている高血圧や糖尿病なども、とりあえず症状や検査データを薬が改善してくれますが、病気の原因そのものを治しているわけではありません。当然、食事や運動などの生活習慣を全く変えない日常生活を送っている限りは、薬をやめると病状が悪化して元に戻ってしまいます。生活習慣病と言われているのはこのような理由からです。

このように薬の役割は、根本治療ではなくより好ましい生活習慣に変えるまでの間、病気が進行しないようにコントロールして時間稼ぎをしてくれるピンチヒッターなのです。お薬で症状を抑えている間に、生活習慣や環境をより好ましい状況に変えたり、自分自身のストレスへの抵抗力を高めたりすることができれば、薬の漸減や中止が可能となります。

治療法の選択肢

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うつ病などのこころの症状やストレスによる身体の不調の治療法としては、通常は薬物療法かカウンセリングや心理療法が行われます。心理療法の中でも認知行動療法は近年保険適応が認められ、薬物療法単独より治療効果も高いと言われています。そのほかにも、代替療法としてアロマセラピーやヨーガや気功や瞑想など多くの方法が世界中には存在します。

従来の西洋医学による治療は他者療法が中心になります。病院を受診してお薬を使って治しましょう、またはカウンセリングを受けて治しましょうと受身的な感じになってしまいます。しかしそれ以外にも、心身が本来の健康バランスを取り戻すために自分自身で実践できる、リラクセーション法のようなセルフコントロールが中心の方法もあります。

自分でできるこの方法は、ストレスへの抵抗力を高めることで症状の再発を防いでくれます。ストレスによる交感神経緊張状態から、副交感神経が優位なリラックス状態に速やかに切り替えることができるように、日頃から自律神経の働きを自分自身でトレーニングして鍛えておくことで、回復力(レジリアンス)を高めることが可能となります。

ストレス反応とリラクセーション反応

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人間の身体の中では、ストレス反応とリラクセーション反応という2つの反応が起こっています。身体のストレス反応が起こっているときは交感神経の働きが優位になりますし、リラクセーション反応のときは副交感神経の働きが優位になってきます。それに伴って、身体の状態や内臓の働きは変化します。

副交感神経が活発に働いているときは胃腸が働き、食事から栄養を吸収したり、休息や睡眠により疲れを回復したりします。交感神経が主に働いているときは、身体を動かしたり仕事をしたりと、筋肉や脳細胞でエネルギーが多く必要とされます。薬の減量や中止が上手くいくためには、この2つの反応のバランス回復が鍵となります。

すなわち、エネルギーの再生と細胞のメンテナンスを主に司っている副交感神経系によるリラクセーション反応へのスムーズな切り替えが、日常生活の中でできるようになることが薬の漸減中止にとっては重要なポイントとなるのです。そのためには、自分自身で「思考」と「行動」と「栄養」を変えていくセルフヒーリングという方法があります。